「妻が肥満だと夫は糖尿病になりやすい」

「糖尿病ネットワーク」からのニュースです。
「50~60歳の男性は、妻が過体重や肥満であると、自身が2型糖尿病を発症する可能性が高いという調査結果が、欧州糖尿病学会(EASD)学術集会で発表された。」とのこと。

妻が肥満だと夫は糖尿病になりやすい カップルの生活スタイルは似る
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2017/027378.php

糖尿病の発症には遺伝因子が関わることは知られていますが、家族といっても配偶者は、血のつながり(遺伝子の共有)はないわけですね。
しかし!!
共通している部分があって、それは「生活習慣」。

たしかに同居していれば(家庭内別居は除くとして(汗))、おおむね同じ食材で同じような料理を日々食べており、睡眠や運動についても習慣が似ていることが多く、従って(夫婦に限らず、親子でも)肥満患者さんのご家族もまた肥満であった、みたいなケースは多々見られます。

ということで、

今回の研究は、同居夫婦(カップル)について、糖尿病の発症を追跡調査したもので、

”研究チームは英国で実施されている「英国エイジング縦断調査」(ELSA)に登録された、50歳以上の結婚しているかに関わらず同居している約3,500組のカップルを対象に、1998~2015年に追跡して調査した。”

・・のだそうです。1998-2015年というと17年間くらいですから、長期間の生活習慣の影響についての追跡ですね。ちなみに、今回の調査では異性のカップルに限定しています。

その結果!!(以下引用、強調は筆者)

「平均11.5年間に新たに2型糖尿病と診断された人を含め男性の14.5%、女性の9.9%が糖尿病と判定された。解析した結果、過体重か肥満の妻をもつ男性は、糖尿病を発症するリスクが高いことが判明した。BMIが30の妻をもつ男性は、BMIが25の妻をもつ男性に比べ、2型糖尿病を発症するリスクが33%上昇していた。
 さらに解析した結果、妻のBMIが5増加するごとに、その夫の2型糖尿病の発症リスクは21%上昇することが判明した。一方で、夫のBMIの増加は、その妻の糖尿病の発症リスクに影響しないことも分かった。」

・・・すなわち、奥様が超ふくよかサイズだと、ご主人の糖尿病リスクがアップ!?

さらに、

「一般的に、夫婦は自分の体格に似た人をパートナーに選ぶ傾向があります。同様に生活スタイルも共有する可能性が高いのです。パートナーが糖尿病になりやすい生活スタイルをもっていると、もう片方も糖尿病の発症リスクが高いのです」と、オーフス大学のオーフス シルバーマン-レタナ氏は言う。」

・・・・皆様はいかがですか・・・・

まだ学会発表しかないようですので詳細は今後を待ちたいですが、医療従事者としては、まずはこの発表が示しているように肥満に気づいた場合には、その配偶者の生活習慣病リスクにも注意すべき、ということですね。

この記事へのコメント

QRコード