頭痛と食事

久しぶりの更新です。
このところいろいろあったなあ、ふー(遠い目)

今日は、片頭痛に関するウェブセミナー(温知会間中病院院長 間中信也先生)を聴講しました。
(日中にはロコモティブシンドロームに関する研究会に寄って講演を聞いてきましたが、それはまたいずれ)

片頭痛(migrane)。
「片」頭痛とは言っても、片側だけの痛みである症例は半数。また、よく言われる「ズキズキ」する症状も半数のみ、ということで、見逃されている片頭痛が相当多いのではないかという話が紹介されました。
そうですよね。
皆様の頭痛、実は片頭痛ではないですか?

良くありがちな「筋緊張性頭痛」(肩こりや首のこりなど、筋肉の緊張に伴って起こって来る頭痛)との見分け方として、例えば
筋緊張性頭痛であれば、身体を動かすと楽になるので、例えば「アタマいたいな〜」とか思うとクビを回してみたりしますよね!!?

でも、片頭痛は体を動かすと痛いので、うつむいてこめかみを押さえるという・・。

(注:私は、仕事で煮詰まってこめかみを押さえつつ、凝ったなと思ってラジオ体操第1のように首を回していたりしていて挙動不審なことがありますが気にしないで下さい)

ということで、頭痛が続いて困っている方は、一度ぜひ頭痛外来とか神経内科とか普通の内科を受診して相談なさることをお勧めしたいのですが、

今日の話の中で、片頭痛の予防のための生活指導の一部として、

「朝食は大切(低血糖予防)」
「スマホ(ブルーライト)の時間制限」
「マグネシウム、ビタミン類を豊富に摂る」

といった項目が紹介されていました。

ということで、ご講演中では引用元が出ていませんでしたが、関連した論文として下記をちょっとだけ読んでみようと思います。

Dana P. Turner, et al.
Nighttime snacking, stress, and migraine activity.
J Clin Neurosci. 2014 Apr; 21(4): 638–643.
PMCID: PMC3959563
NIHMSID: NIHMS532163
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3959563/

欠食や飢餓は、ストレスや睡眠不足、ホルモンバランスなどと並んで、最も頭痛(片頭痛・筋緊張性頭痛)を誘発しやすい因子の一つとして知られています。
(宗教行事で長時間食事を摂らないでいた後には、頭痛が多く起こるんだそうです)

そこでこの研究では、食習慣が新規発症の頭痛とどう関連しているのかを調べたということです。
18歳以上の片頭痛患者さん34名に、神経学的評価やストレス調査と並んで、食事に関する調査を1日2回行いました。
具体的には、電子デバイスを用いた日記に、「前回日記を記録した後に何かを食べましたか」という質問項目を設け、“食べていない no food”、 “遅い夕食 late dinner”、 “夜食 snack”、または “朝食 breakfast” の選択肢から選んで記録をつけてもらい、統計学的解析を行いました。

その結果、

・夜食(Nighttime snacking)は、何も食べなかった(no food)場合と比べ、頭痛を40%減少させた(p = 0.013)
・何も食べない場合(no food)と比べて、早い時間の朝食(an early breakfast)は頭痛予防に効果がみられなかったが、遅い時間の夕食(a late dinner)は統計学的有意差はないものの、頭痛を減少させる傾向があった
・夜食snackを食べる傾向のある人は、そうでない人に比べて頭痛の発作の新規発症が少なかった (p < 0.001)

のだそうです。

Discussionで述べられているように、今回見られた傾向が頭痛の発症とどう関わっているのか(因果関係はどうなのか)についての詳細は明らかではありませんし、メカニズムとして「低血糖予防」だけでは説明できないところもあり、何より今回の調査では「何をどのくらい食べたのか」を検討していないのでちょっともどかしいところもありますが、

とりあえず言えそうなことは、やっぱり

食習慣と頭痛とには関連があるので、欠食を避けましょう

ということですよね。どうでしょう>管理栄養士の皆様


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