乳清(ホエイ)プロテインと血清脂質

皆様こんにちは。

今日は「乳清タンパク質の血清脂質プロファイルに対する作用」についてのレビューを紹介します。
べ、べつにヨーグルトを食べていてこれにしようと思ったわけじゃないんだからねっ。

J-W Zhang et al.
Effect of whey protein on blood lipid profiles: a meta-analysis of randomized controlled trials
Eur J Clin Nutr (2016) 70, 879–885; doi:10.1038/ejcn.2016.39
http://www.nature.com/ejcn/journal/v70/n8/full/ejcn201639a.html


「乳清タンパク質(ホエイプロテイン)」は、牛乳からチーズを作るときの乳清に含まれるタンパク質ですが、実はこれ、単なる「いらない副産物」ではなくて、「抗炎症効果」とか「免疫増強作用」とか、「抗酸化作用」があるとか、いろいろ報告があったんですね。

(はい、ここ ”ほえー〜” と驚くところですよ皆様)

(・・・・こういうこと言うから、”先生は関西のノリですか?”と聞かれてしまう事案が発生するのでしょうか)

(いや違います。東京の人です

著者らはこれまでの動物実験で、高脂肪食を食べさせたラットにおいて、ホエイプロテインが血清のHDLコレステロールを著明に低下させるということを報告したということです。
その他にも血圧を下げるとか脂質やリポ蛋白に影響するとか、多数の報告がありながらも実際、全体として血清脂質がどう変化するかについては結論が一致していなかったとか。
ということで、今回はランダム化比較試験のメタ解析を行なった、という論文です。

データベースから2007-2014年に発表された「ホエイプロテイン」関連の902報の論文を抽出、動物実験や観察研究を除外し、最終的に13報の論文(ヒトの介入試験)を解析した結果・・

(中略

全体として、乳清タンパク質の補給は、末梢血の中性脂肪の値を約0.11 mmol/l (=約9.7mg/dl) 低下させた(下げないという論文も複数あったわけですが、下げるとしている論文もあったため、全体としては統計学的に有意差がつきました (0.11 mmol/l, 95% CI: −0.21, 0; P=0.05).)。

が、

コレステロールについてはTC、LDL-C、HDL-Cとも、有意な変化はみられなかった。

ということになりました。

(ほえ〜)

そもそも、論文によって「方法」の記述が不十分だったりする制約もあったようで、「今後もっときちんとセットした研究が必要」という結論になってはいますが、でも乳清タンパク質がそれなりに中性脂肪を下げる(らしい)というのは重要ではないかと述べられています。

全文読めると思いますので、興味のある方は原文に当たってみて下さいね。

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