尿比重

暑いですね。

そうでなくてもバテ気味なのにこの暑さ。
ということで、ブログの更新がなかなかできておらず(言い訳)、もう少し何かネタ選びを簡単にしようと思って、先日元ゼミ生の皆様に

「懐かしの国試過去問を復習するというコーナーはどうでしょう

と聞いてみたのですがその後反応がなく

ということはまあ、やってみてもいいのかなと思い(どういう解釈か)、早速1つ書いてみましたよ。
さあ復習してみましょう>卒業生の皆様

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第30回管理栄養士国家試験(2016年3月実施)
30-32 腎・尿路系の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(5)尿の比重は、1.000未満である。

~~~~~(考える時間)~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

なんだ1問だけかい!というエアツッコミは流すことにして(汗)、

「尿比重」ですってよ奥様。



この問題覚えてますか? ついこの間解いたはずの問題です>今年受験した皆様

さて、尿比重とはどのようにして決まる数値だったでしょうか。

そもそも「比重」とは?ということで、Wikipediaの定義を参照してみましょう。

比重(ひじゅう)とは、ある物質の密度(単位体積あたり質量)と、基準となる標準物質の密度との比である。通常、固体及び液体については水(温度を指定しない場合は 4 ℃)、気体については、同温度、同圧力での空気を基準とする。(Wikipedia)

ということですが、ここで

「尿」は「水」と比べて”重い”でしょうか?

尿には、水H2Oだけじゃなくていろいろ含まれてますよね。
尿素やナトリウムなどの電解質、場合によっては糖やタンパク質など。
(なお、遠心で除かれる分として、細胞や円柱などの沈渣もあります)
そういったものがあるため、水よりも尿はやや重く(比重が高く)なります。

ところで、もしあまり水を飲んでなかったり脱水だったりした場合、腎臓の機能が正常であれば尿量が減り、「溶けている物質」の濃度が高くなって(すなわち、尿が“濃縮”されて)「尿比重」が上昇します(高比重尿)。(ただし糖尿病では、多尿かつ高比重となります)
逆に、尿量が多くなっている場合(尿崩症など)では尿が”薄まって”、尿比重の値は小さく(低比重尿)なります。ただし腎不全では腎臓の濃縮能力が低下しているため、尿量が少なく、かつ低比重となることがあります。

つまり「尿比重」は、尿中の溶質の濃度や、腎臓の濃縮能力や希釈能力によって変化する数値であり、腎臓の尿濃縮能力を示すひとつの指標になります。

ただし尿比重の数値自体は、どのくらい水を飲んでいるかとか発汗はどうかとか利尿剤を飲んでいるかとか、健康な人でも変動しますので、それだけで判断せず飲水状況や症状、他の検査などとも合わせて判断する必要があります。

さてようやく本題ですが、

尿比重の基準範囲:1.005-1.030

といったところが一般的だと思います。
これより高ければ高比重尿、低ければ低比重尿です。

・・ていうか、尿比重が1より小さい=水より軽い、ということになりますよね。どんな尿だ、という・・。
なので、上記の問題は「正しくない」ということになります。

何か取り上げてほしい問題等がありましたらお知らせ下さい(そして、あてにせずに気長にお待ち下さい(汗))。(ただし医学っぽいネタに限る💦)

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